甲羅戯だより
船が、深海から香住がにを連れて帰ってきます。



香住がにの正体は、ベニズワイガニ。
水深800〜1,500mほどの深い海に棲む蟹です。
かにかごを深海へ沈め、引き上げ、船上で選別し、香住漁港へ。
関西でベニズワイガニが水揚げされるのは、香住漁港だけ。
ここに水揚げされたものが「香住がに」と呼ばれます。
香住がには水分を多く含み、身は瑞々しく、甘みが強いのが持ち味です。
一方で、鮮度の変化が早い蟹でもあります。
だからこそ、漁場に近い香住へ運び、水揚げされたものを鮮度の良いうちに料理する。
そこにも、産地で味わう意味があります。
9月に香住がに漁が始まり、
11月6日には松葉がに漁が始まる。
香住では、秋から二つの蟹の季節が続いていきます。
松葉がにとはまた違う、
深海の蟹ならではの瑞々しさと甘み。
海から食卓までの距離が近いことも、
香住で蟹を食べる美味しさのひとつです。